「まち・ひと・しごと創生総合戦略」の中において、日本型CCRCの検討・普及が関心を高めています。
医療福祉経営マーケティング研究会の第5回学術会議の特別講演において、日本型CCRCの背景、米国のCCRC、日本型CCRCを作り上げていく上での日本の規制等の問題点について講演いたします。
日時、場所は次の通りです。
・日時:平成27年2月28日(土)13:00~
・場所:九州大学医学部 総合研究棟102号室(九州大学病院地区キャンパス内)
詳細は次のWebサイトをご参照ください。
http://www.hc-market.net/archives/cat_17.php
関心のある方はご参加ください。
なお、講演の背景、概要については、以下のとおりです。
「日本は、超高齢化、人口減少、多死社会といった問題が進行するなか、地域包括ケアシステムを実現し、社会保障制度を持続可能なものにするためには、高齢者ケアの新しい仕組み作りが必要となってきています。すなわち、今まで高齢者は寝たきりになってから、あるいは認知症が重度化してから、医療機関や介護施設でケアされてきたが、これからは、心身の障害の発生や悪化を予防する高齢者ケアが求められています。
欧米では、後期高齢者を対象として、自立した高齢者を支援する自立型住まいが整備され、介護予防の役割を果たしていますが、日本では「自立型住まい」という概念が未だ生まれていません。しかし、高齢化が加速していく中で、日本においても自立型住まいを整備していき、介護予防を重視した継続したケアを行うシステムを構築する時機がきたのもといえます。
高齢者健康コミュニティとは、米国のCCRCを参考とした概念であり、「高齢者の変化するニーズに応じて生活支援・健康支援・介護・医療サービスを提供する複合施設と自立型、支援型、介護型高齢者住宅及び高齢者自宅をネットワークで結び、地域包括ケアシステムの機能を満たすコミュティ」と定義され、自立型住まいを中心とした継続したケアを行えるシステムであります。
講演では、米国のCCRCを紹介するとともに、日本型CCRCの定義、理念等を説明し、和光市で運営している日本型CCRC「高齢者健康コミュニティ」の現状と課題について紹介します。
窪田昌行