日本が未来に向けて、社会保障制度を継続し、これから予想される人口減少、地方経済の衰退の対策として、まち・ひと・しごと創生「総合戦略」の政策の一つに、「日本型CCRC」の検討、普及がとりあげられています。この「総合戦略」を受けて、九州大学は、2015年度九州大学産学連携セミナー「地域政策デザイナー養成講座」の事例研究プロジェクトの一つにCCRC(高齢者健康コミュニティ)を決定しました。この担当教員は医学研究院の馬場園明教授です。
ちなみに、ほかの3つのプロジェクトは1.地域産業集積/地域ブランド、2.公共施設マネジメント、3.ビッグデータ・オープンデータ です。詳細は次のWebサイトをご参照ください。
講座の趣旨はつぎのようになっています。
「人口減少による地方消滅の危機が叫ばれています。地域は生き残りをかけて知恵を絞り、自ら行動を起こして、この難題に立ち向かっていかなければなりません。そのためには、自治体だけにまかせるのではなく、民間の専門知識や事業能力を活かし、大学の知恵も結集して、地域が一丸となって戦略的に課題解決に向けてプロジェクトを進める必要があります。・・・(中略)・・・この講座では4つのプロジェクトを取り上げます。それぞれを担当するチームで海外の事例やこれまでの取り組みの成功要因、失敗要因を分析し、フィールドワークを通して成功のための条件を探り、自治体や事業体に処方箋を提案します。」
私どもNPO法人高齢者健康コミュニティは、この講座の中で、米国の先進事例等紹介したり、プロジェクトのサポートをしていく計画です。
また、「百聞は一見にしかず」ということがあり、多くの方に日本型CCRCのイメージをつかんでいただくために、実際の米国CCRCを視察するツアーを本年9月に企画中です。近いうちに、ご紹介できると思います。
よろしくお願い申し上げます。